本日は、プロボックスカスタムには欠かせないマット塗装のメンテナンスに関してです。
プロボックス全体をマット塗装で全塗装する場合や、バンパーやドアミラーなど各パーツごとにアクセントをつける場合など、マット塗装を駆使するのは今となっては基本中の基本カスタムとなっています。
そこでマット塗装を長年綺麗に所有していく為にはどんなお手入れが必要なのか、単純明快にお伝えしたいと思います。
①汚れたら洗うが「基本中の基本」
外気にさらされている以上、乗らなくても汚れていく外装。これはカーポートの下でもガレージの中でも同じことが言えます。更にはプロボックスは走ってナンボ。キャンプのお供に、釣りの相棒にと、まあまあそとあそびのギアとして使われているので、泥汚れなんかも日常茶飯事でしょう。
洗い方の基本→ボディに水をたっぷりかけ、汚れを柔らかくしましょう。その上で一家に一台!?高圧洗浄機的な物で汚れを洗い流せれば理想です。(強力ではないタイプ)
その後に一般的なカーシャンプー&洗車スポンジで優しく洗ってください。
ここでマット塗装の洗い方!洗うスポンジの動かし方は、ボディの1パネルごと、前から後ろ方向のみの一方通行!
要するにボンネットであれば「前端からフロントガラス面に向かい一擦り」
クルクルと螺旋を書くようなスポンジの動かし方は、洗車傷のもとになります。
②フンだけに不運・・・。
次に気を付けていただきたいのは、鳥のフンの処理。こればかりは「運次第」。
っという事で、フンが落ちたのを嘆くより、その後の処理を手早く行った方が賢明。放置しておくと、気持ちだけでなくボディにも悪影響を及ぼします。
鳥のフンには酸性の物質が含まれている場合があり、これが車の塗装には大敵となります。変色してしまったりシミのようになってしまったりと塗面を侵します。
その上、乾いてしまったフンは簡単には落ちないのでこれまた厄介。マット塗装の部分に落ちてしまったらその後の処理次第では完全なフン跡が残ってしまします。
そこでできるだけ後遺症を少なくする方法をお伝えします。
1・まだフンが固着していない状態
→まずはたっぷりの水流で流し切ってください。その上で一般的なカーシャンプーで洗い流してもらえれば無傷で済みます。
2・完全に乾ききって固着してしまった場合
→こうなると水流だけではほとんど落としきれません。よって、まずは固着しているフンを柔らかくしてあげるべく、たっぷり湿らせたタオルやキッチンペーパーなどをフンの上に置いてください。さらにその上から水をかけたり、柔らかくなった部分に水をかけ少しづつ流していく方法があります。これで水分が一定時間保持されますので、固着したフンが柔らかくなります。また冬場なんかは水ではなく60℃程のお湯を使うというのも効果的です。
※鳥のフンには、固形の砂のような物質も含まれますので、そのままタオルなどで拭きとったりすると塗面に小擦り傷がついてしまいます。固着していない状態であっても絶対に「拭き取らない」が原則です。
③マット塗装に保護もかねて
マット塗装にコーティングはいかがなものか???という疑問があるかと思います。
答えは、確実に「アリ」となります。
それではまずはコーティングについての解説です。
車のボディーを美しく保つ手段としては、まずはワックスがけ=コーティングとなるわけです。
専門の業者さんが施工する高級なガラスコーティングから、量販店やホームセンターなどでも入手できる簡易的なコーティングまで今となっては様々な施工法があります。
その中で一般的にガラスコーティングと呼ばれるものは、塗装の表面にガラスの被膜を作ることで独特な光沢と撥水性、それによる防汚性を高めることができます。
その被膜の厚さは0.1㎛から0.3㎛と言われています。
μm(マイクロメートル)は長さの単位で、1μmは1mmの千分の1の長さの0.001mmです。
まあ、視力7.0の筆者の目で見ても基準にできるものはないことは確かです(笑)
そこでどの程度かというと、一般的な車の塗装一番上の塗膜にはクリア塗装がされているわけですが、それが大体30㎛くらいと言われていますので、そのクリアの100分の1程度の厚みしかありません。しかしながらそのわずかな厚みが塗面の光沢などに繋がっているんですね。
そしてマット塗装はいわずもがな、艶なし塗装でありその塗面の表面は細かい凸凹になっており光りを乱反射させて光沢がないように見えています。
そこでマット塗装の一番の魅力と言える艶なしの塗面に、光沢の出るコーティングをしたら・・・
安心してください。光りませんよ。(ほんの気持ち色が濃く見える程度の光沢は生まれます)
つまり、マット塗装にコーティングしても凹凸を埋めて平滑にするほどの効果は無く、0.1㎛から0.3㎛程度では平滑にはならないということです。
結論としてはコーティングはかけていただいたほうが絶対に有効と言い切ります。
上記に述べたフン害もコーティングのおかげで落としやすくなる!
撥水性が高まることで泥汚れが広がりにくくなる!
雨に日でもコロコロ水滴で気持ちがいい♪
などなど、ボディメンテで得られる効果はなかなかのものだと思います。
最後に筆者のおすすめコーティングです。
「WAKOSバリアスコート」
艶あり、艶なしどちらの塗面でもOKで、洗車した後の濡れたままのボディに施工可能なガラス系コーティング剤です。更には釣具やアウトドア用品などの保護、艶出しにも効果的ですので、これぞ一家に一本持っておきたい一流!?のケミカル用品でした。