さて続きまして、オールペイント(全塗装)の入庫から完成までのお話です。
まずは弊社でのオールペイント施工の工期は、約30日前後となります。
※工期といっても1台だけに集中して作業を進めているのではなく、その他複数の車両の順番に沿って並行に進めていくので、全体を通して30日前後というご理解をお願いいたします。
その工程は大きく分け以下の10工程になります。
<塗装工房へ入庫>
1・外装品の取り外し→バンパーやドアミラー、ドアノブなど取り外せるパーツは個別に施工します。
2・パテ修正が必要な箇所の板金→飛び石の小さな塗装剥がれから、傷、凹みを熟練の目でしっかり見つけ出し、状況に応じたパテを用いフラットな状態に形成、復元させます。
3・板金後の足付け→ボディ全体の鉄板に塗装の食いつきをよくする為、研磨ペーパーで凹凸を付けます。
4・マスキング→塗装されてはいけない部分を専用のシートで養生します。
5・脱脂→ボディの鉄板全体の油分を取り除き塗装の弾きを防ぐ脱脂を行います。
6・サフェーサー→本塗装する前に塗る下地塗料のことで、錆発生の防止や、細かい傷やパテ形成時のペーパー目を補修、塗料の密着力を上げる役割があります。
7・塗装→お客様の希望カラーを調色した塗料で塗装していきます。
8・焼き入れ→乾燥による完全硬化を早めるために赤外線ヒーターで塗面に熱を与えます。
9・塗面ポリッシング→完全乾燥後に塗面の凹凸をポリッシングし艶だしを行います。(納車前には改めて最終の磨き上げを行います)
10・各パーツ取り付け
<完成>
以上、弊社のオールペイントの行程となります。
弊社で扱うプロボックスは、あくまで中古車ですので、それぞれの個体差もある中で仕上がりにばらつきの出ないように熟練の板金工が時間をかけ施工いたします。
また、各所の色分けやマット塗装(つや消し)、ラプターライナーなどの特殊塗装もご要望、ご予算に応じ対応しております。
車としてのファーストインプレッションを決めるボディカラー、お客様の納得のいくクオリティを時間と手間をかけ施工いたします。